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百志(モモシ)

【評価】「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」悲しすぎる天才のお話

映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」の評価と感想です!

天才であるが故に、人とは異なるが故に、”自分が何者であるか”分からず苦悩した天才数学者アラン・チューリングの物語。

ポイント

・天才過ぎるが故に、人よりも秀ですぎているが故に感じる彼の苦悩が切ない
・”イミテーション・ゲーム”。考えてみよう、機械は思考できるか?
・天才数学者を演じる主演ベネディクト・カンバーバッチは本当に天才!

ネタバレ含みますので注意!

映画の基本情報

【ストーリー】

1939年、英国。世は第二次世界大戦の真っただ中。英国はドイツ軍の猛攻に苦戦を強いられている。鍵を握るのは、ドイツ軍の暗号”エニグマ”。その暗号機構を解析できればドイツ軍の情報を網羅できる。そこに政府のもとに一人の男が訪れる。天才数学者アラン・チューリング。多くの優れた人たちが”ヒトとヒトとの協力”でエニグマ解析を試みる中、彼は一人、”マシンを解析するにはマシンが必要”と考えて解析装置の作成に励む。目指すは、”自分で答えに近づけるマシン”。しかしながら当時あまりにも奇抜過ぎたその発想は周囲に受け入れられず、時としてチューリングは冷遇を受ける。天才過ぎるから、、あまりにも人とは異なるから抱いた彼の苦悩の様と供に、戦争終結までの隠された英雄譚が今明かされる。。

みたいな話一流

【ジャンル】

ドラマ、歴史

【監督】

モルテン・ティルドゥム

【キャスト】

アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)
ジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)
ヒュー・アレグザンダー(マシュー・グッド)
スチュアート・ミンギス少将(マーク・ストロング)

アラステア・デニストン中佐(チャールズ・ダンス)
ロバート・ノック刑事(ロリー・キニア)
ジョン・ケアンクロス(アレン・リーチ)

【その他セールスポイント】

・第87回 アカデミー賞受賞 脚色賞受賞
・主演は「SHERLOCK(シャーロック)」出演の”ベネディクト・カンバーバッチ”

感想とか、みどころとか

「教えてくれ 私は何だ?」

自分が何者なのかに苦悩する様は非常に心に響いたし、シンパシーを抱いた。

アラン自身はただの数学者に過ぎないのかもしれない。

ただ、天才過ぎた、人とは異なり過ぎた。解読不可能と思われていた暗号機構エニグマを解析した。戦争終結のために人を死亡させる決断をし続けた。また彼は人一倍目的志向が強く日本語で言うところの”空気を読む”ことが出来ない。時として人の感情を理解することができず、一人孤立することも常。その目的のためにマシンのように物事を判断できる様に”モンスター”と陰口されることもある。そして当時、英国では犯罪扱いであった同性愛者でもあった。

アランは政府や仲間といった周囲から、その仕事は認められるも”彼の存在自体”を認められることはまずない。

”自分は人とは違う”という感覚に身に覚えがある人は必ず強く感情移入するだろう。かくいう俺もそうだった。

イミテーション・ゲーム:「私は...マシンか?人間か?」

天才数学者であるアランが"マシンは思考する”と考え論文を発表する。

その中で興味深いテストを考案する。その内容を直接映画の引用を用いて説明する。(以下

【日本語字幕】
アラン:”イミテーション・ゲーム”

警部 :それはつまり?
アラン:やってみるか?
警部 :何を?
アラン:ゲームだ
 - テストかな
 - 答える相手がマシンか人間か判定するテスト
警部 :やり方は?
アラン:”審判”と”対象”がいる
 - 審判が質問し対象の答えによって -
 - 相手が人間か・・・
 - またはマシンか判定する
アラン:では 私に質問してみたまえ

【English】
Alan : The Imitation Game.

Detective : Right, that's... That's what it's about?
Alan : Would you like to play?
Detective : Play?
Alan : It's a game.
 - A test of sorts.
 - For determining whether something is a...a machine or a human being.
Detective : How do I play?
Alan : Well, there's a judge and a subject.
 - And the judge asks questions and depending on the subject's answers,
 - determines who he is talking with, er,
 - what he is talking with and, um,
all you have to do is ask me a question.

引用:映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)」, モルテン・ティルドゥム(監督),フィルムネーション・エンターテインメント(制作),ワンシーンより

このテストの考え方の根本には、”自身が何者であるものかをどう判断するか”、そして、”マシンは思考できるか否か”に焦点を置いている。

前者については上に書いた通りである。人とはあまりにも違い過ぎた天才であるが故の、彼独特の視点があって生まれたテストなのだろう。

また後者についてだが、それは、人とマシンの思考の違いをどう判断するかである。人間にだって個体差がある。神経の作りも違えば性格も異なる。その物質的差があるにも関わらず思考が可能である場合に、はたして機械は思考が可能かどうか?それが彼の追求したものである。ワイヤーでできた仕組み、半導体でできた仕組みであってもそれが自分で考えて自分の答えを出している以上、それは思考していると言えるのでないか!?ということである。

作中、警部はアランに質問して彼の人生を知る。そして彼が人間か機械か最後に問われ、判断できずに終わる。人が、人から、人として認められないシーンは見ていて本当に気の毒な気持ちになる。

機械は思考する。そして人は人でなくなった。

これはただの持論です。作品が訴える問題点に対する俺の答えです。

まず機械は思考しています。そしていま人は、機械的に思考しています。

「機械は決められた通りにしか考えられない」「機械には想像がない」とか容易に反論が浮かびますが、俺からしてみれば現代社会の人間の方が”決められた通りにしか思考できず、かつ想像力が無い”ように思います。

もともとSEだったので分かるのですが、機械作りの基本は、”定義”です。

あらゆる条件(”IF”)と動作(”DO”)の塊であり、それを大量に定義することで機械の大体が決まります。そしてそれは人にも当てはまります。生まれ落ちていろいろなものを教え込まれ、条件と動作を叩き込まれる。もしくは自ら学習しそれを蓄積していく。人間の方が創造できるものの範囲が狭くなってきた現代ではよっぽど人間の方が考えていないし、機械的だと言える。

もし、もし人間が人間の一生を記録しそれが持つ条件と動作の塊を外に出せるようになってしまったら、それは人間が人間を超えて思考できる機械を作れるようになる瞬間だ。人間のように思考できる別のものが生まれるんだ、もう世界の終わりだと思う。人間だから社会でコントロールできた。自分たちよりも優れていてさらに自分たちよりも加速度的に成長できるような存在を作ってみろ。。。100パー世界は終わる。

主演ベネディクト・カンバーバッチの演技は逸脱

主人公の天才数学者のアランを演じるのは”ベネディクト・カンバーバッチ”。

本作出演で、アカデミー賞で初の主演男優賞ノミネートという快挙を成し遂げたとのこと。

もうとにもかくにも彼の演技を見ろ!

そのすごさ、半端じゃない。

そもそも、その演じるキャラクターが難しすぎるにも関わらず、200点を超える演技をかます。

天才で少し人を馬鹿にしたような雰囲気、少し機械的で人に大きな価値を見出さない感じ、悩み苦しみ一人孤独に悲しむ姿。どれも完璧すぎた。

走るシーン一つとっても、なんというか、なんともリアルにオタクで運動なれしていない感じが出ている。

またホルモン投与の薬物治療を受けて廃人と化したアランの様子はもはや見ていられない。手が震え、大好きだったクロスワードパズルをしたくても鉛筆を振るうこともままならず、情緒も不安定で泣き崩れるさまはもう、、、もう、、、、もう、、、、、、、、、、、

(※これ書きながらおれ、ちょっと半泣きです。汗

是非!

映画「イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密」の評価と感想でした!

自分らしさを強く追及される時代、そしてA.I.が人にとって代わる時代です。

深く深く、、、、深く考えさせられます。

是非!

 

(今テンション低い人はさらに気分落ち込むことになると思うので注意!汗

参考文献・参考webサイト

・<公式>映画『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密』オフィシャルサイト|大ヒット上映中、http://imitationgame.gaga.ne.jp/、(アクセス20190518)

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