百のやりたいことを達成していくブログ

百志(モモシ)

【離島の生活】利尻島の生活経験を人や仕事や自然や食べ物でまとめてみました

このブログ記事では、私が約2か月利尻島で生活して見聞き経験したことについて書いています。

「都会は疲れたから田舎で暮らしてみたい」
「離島の生活に憧れがあるんだけど大変じゃないかな」
「島で生活する人達ってみんなのんびりしているのかな」

という思いがある人に参考になることが書けていると思います。情報量が膨大ゆえに目次からテキトーに気になる場所を選択して読んでいただければ幸いです。

なんちゃってハイライト

海がめちゃくちゃキレイだったよ。

ウニは食べ過ぎると興奮状態が続くから要注意だよ。

人出不足だから貯金にもってこいな島だよ。

きっかけはリゾートバイトでした。

僕が利尻島に行ったきっかけはリゾートバイトだったんですよね。

利尻島に行く前は仕事も住まいも無かったんですよ。indeedで『北海道 住み込み』などのキーワードを使って毎日求人を検索してたんですよ。そんな折、利尻島の利尻町という町で観光施設の案内スタッフを募集してたんですよね。仕事と住まいを同時に手にいれられるだけでなく、離島での生活という珍しい経験も手に入るということで、一石二鳥どころか一石三鳥。さっそく求人に応募しました。

求人を取り扱っていたのは主にリゾートバイトを取り扱っている派遣会社でした。条件は、

時給:1050円くらい
社宅に住み込み
労働時間:6~7時間
勤務日数:週5日程度

とのことでした。

加えてコロナの影響で労働時間ならびに勤務日数が減るかもしれないとのことでした。担当者殿から電話でその旨を聞いたとき僕は思わず、「いやぁ~、もう仕方がないことですよね~」とか言っちゃってました。正直すぎる僕の反応に担当者殿は少し笑っていましたね。

利尻島で暮らす人々はどんな傾向を持つのだろうか。

僕は新しい仕事なり居住環境なりに移動する前に、そこ(それ)についてなにかと見当をつける傾向があります。だいたいは、その仕事が自分に合うかどうかとかその環境に暮らす人たちと自分が相性が良いのかということについてです。

例によって、予想や疑問や理想について考えました。例えば、

「離島で暮らす人々はのんびりとした人が多いのかな」
「漁師さんたちは海辺で酒を飲んだり魚を焼いたりして楽しんでいるのかな」

などなどと考えました。

社会性があることが我々人間の大きな特徴であり、”人”というものについて関心を抱くのは至ってフツウなことだと思います。まあ僕はちょっと気にし過ぎになりやすいんですけどね。

以下に、私の経験から利尻島で暮らす人々はどのような傾向を持つのかをまとめていきたいと思います。

非常に恥ずかしがりで、警戒心が強い

島民のこの気質については本当に苦戦を強いられたので、これから離島暮らしを始める人には気をつけていただきたいと思う。

彼らは本当に恥ずかしがり屋で、警戒心が強かった。

例えば、すれ違いざまに「こんにちわ」と挨拶を試みてもその返事が返ってこないことがほとんどでした。会釈を小さく返してもらえるならまだ良い方で、斜め下を見ながらただすれ違い、まるでそもそも挨拶などが無かったかのように振舞われることもしばしば。そんな経験から僕は島民の方に積極的に挨拶をすることをやめてしまいました。

また、島民の方と積極的に距離感を詰めようとすると、怯えさせてしまうようでした。私は、大きな声で堂々とした様子で人と会話することが好きで、利尻島での暮らしを初めたばかりの頃にそれをしたのですが、それは私にとってあまり良い結果を生まず、一部の人からはナメているのかと勘違いを受けることもありました。

自分が良いと思っていても他人はそうじゃないことがある。それくらい分かっているつもりでも29歳で改めて実感。もう本当にイヤなります。

逆に言うと、声があまり大きくない人、ヨイショが上手い人、表ツラが良い人、そもそも女性、という条件があると周囲への順応が早かったように思います。その当時の僕はそれらの特徴のどれ一つとして当てはまらない人だったので、それはもう、人間関係なにかと上手くいきませんでしたよ。

陰口が多く、人の悪い評判はすぐに広がる

利尻島に暮らす人々はほんとうに陰口が多かった印象があります。おかげさまで僕は口を塞ぐことになりました。

先に僕の考えを申しますと、別に陰口をしてはいけないとまでは言いません。陰口をすることで気分が晴れることもでしょうし、陰口をしている中で自分の考えや捉え方が他の人からずれていないかどうか確認できることもあると思います。冗談半分ならとても楽しいものにもなりえます。

しかし、基本的には陰口はやはり良いものではないでしょう。陰口は物事を負の方向へと導きますし、話し手が聞き手のある事柄に対する評価を悪いものへと変えてしまうことがほとんどです。つまりは誰かに悪影響を与えてしまう。自分が誰かにとっての悪影響となることを自身が受け止められるのであれば大いに結構でしょう。腐るほどに陰口すればよい。

話しは戻り、私が利尻島で出会った人々の半数以上はほぼ毎日のように陰口をしていたように思います。AさんはBさんの、BさんはCさんの、Cさんは役場の、といった具合にです。こういったものは循環があり、陰口を言った人は必ず陰口を言われていたように思います。私としてはどうしてみんなあの輪の中に居続けることができるのかはなはだ疑問です。

私の経験上、東日本の田舎の人々は良く陰口をする、悪い噂を物凄い早さで伝播させるという傾向があります。田舎は物事や人付き合いの変化に乏しい、それ故に些細な出来事であっても敏感に反応してしまう。そして悪い影響が自分の周りに広がらないように悪いモノを浮き彫りにしてそれを排除しようとするなにか心理というか動物が生存するための本能が働く結果なのだろうと思います。

利尻島では陰口をする人が多いという考えは私だけのものではなくて、むしろ島民の方のお墨付きです。そしてこの考えに共感を示す方によって、とても人との会話が上手であったり、落ち着いた雰囲気を持っていたり、他人との垣根を感じさせなかったりと、とても素敵な方が多かったです。こういった方々に限って島での生活に苦労されたのかもしれないと推察できてしまうのですが、いかがでしょう。そうだとしたら少し残念です。

東京出稼ぎ経験ありの苦労人が多い

年齢60~90歳の高齢の方々と会話をしたことがありました。

僕は人の苦労話を聞くことが好きなので、彼らに若いころの話を進んで聞いてみました。意外にも返ってくる言葉はみんな一緒で「俺は、東京に行ってたんだよ」という言葉でした。

彼らの話によると、遠い昔は漁師業だけで十分に稼ぐことができたそうです。その頃は人によっては春夏秋に漁に出て冬は何もしないで冬眠していたんだそうです。推察するに1940年から1960年くらいの話。

しかし、漁業では漁獲量が減少、またそもそも利尻島には働き先が少ないという理由から、東京に出稼ぎに出る人が多かったそうだ。東京でトンネル堀りの仕事をした話、土方や建築現場で働いた話、東京オリンピックの年に東京にいた話などなどを聞きました。

また、昔は集団就職というものがあったそうです。中学校を卒業した14歳ころの若者が集団で地方から都市部へと移動する。集団就職用の汽車まで当時は走っていたそうです。私が中学生だった2000年初めとは大きく異なります。

集団就職についてはある方に当時の気持ちを伺ったところ、「不安も希望もねえよ。ただ、行くか、というだけ」と言っていました。青年期の頃の私と比べて、覚悟が比べ物にならない程に強いと思いました。

高齢者の中には未だに男尊女卑が根強い

「女は黙ってろ」「女が仕事にくちだすんじゃねぇ」という趣旨の言葉を、仕事中に高齢者の方が発しているのを見たことがある。昭和中期を生きた彼らは男性と女性でその価値が異なる様子でした。

当然、彼らも時代が変化していることは理解している。彼らが若い女性に厳しい言葉を投げることはなかったですし、むしろ非常に親切だったと思います。しかし高齢者同士、老夫婦などの旧知の中で言葉を交わす際は、刺激の強い言葉を発してしまうことが多かったように思います。

こればかりは彼らの問題であり、文化だとか歴史だとかが絡んでくるので、私がとやかく言うことは避けたいと思います。

ところで面白いことに、老夫婦間などでは関係性を大きく揺るがしかねない状況において、形勢逆転して女性が優位に立つことが多かったです。女性の方が家族や社会に対して我慢をしていた期間が長かった分、彼女たちが最終的にそれらに与えられる影響もとても大きくなったようです。外側は男性が優位に見えるが、内側は女性が優位になる。男って情けない。

自論ですが、男性は女性がいなくては性欲の発散もできないため、とうぜん女性をある程度は尊重すべきだと思います。女性がいなくては子孫を残すことはできないですしね。

時代の変化もあるのでしょう、上の通り、女性が優位に立つことが可能な場合が増えていることは個人的に良いことだなと思います。

暇人なのだろうか、サイレン音が鳴るとぞろぞろと

みな暇人なのだろうか。

ある日の出来事、利尻島利尻町の沓形フェリーターミナルで釣りをしていたときのこと。

結果から言うと誰かが釣りか何かをしていて防波堤から海に落ちた。なにかが悪かったらしく救急車などの緊急車両が来た。

個人的には特別驚くことではない。人がひとり海に落ちただけだ。適切な流れで救出するために適当な機関への通報があり救急車などが数台来た、ただそれだけである。しかし周囲の反応は事件の規模よりも大きかった。

沢山の住民が野次馬に来た。無関係の車両は10~20台程度。徒歩や自転車でも10~20人程度やってきた。

考察するに、人も建物もない空間ではサイレンの音はとても良く響くのだ。そしてみな、変化の少ない日々を過ごすあまりにちょっとした事件が大きな刺激となるのだ。

また別日でサイレン音が鳴り響いた時のことだ、今度はおそらくボヤ程度の火事で消防車のサイレン音がなった。その時も人々の様子を見ていたが、やはりみな行動的になる。

騒ぎに気付いた人は家から出てご近所同士で挨拶をかわし合う、そして状況の確認をどうしたなにがあったと声を掛け合って行う。

私が東京という都会で長く生活をしたためだろうか、それとも問題事に慣れているためだろうか、些細なことに反応し同様する彼らの様子は滑稽に見えてしまった。

しかし、あれがひょっとしたら社会性を持つ人間の当然の行動なのかもしれない。また彼らは暇人なのではなくて周囲の変化に敏感で警戒心が強いのかもしれない。

それでもやはり、サイレン音が鳴った程度で騒ぎ過ぎだと思う。

おじいちゃんおばあちゃんがとても元気

一度だけ昆布漁のお手伝いをさせていただく機会があった。

私が参加した現場にいた人は約10人。そのうち60歳以上の人が4人程度いた。そして彼らの働く姿を見たわけだが、周囲の30代40代の人にまったく引けを取らなかったように思う。

老体で船を押す、海に出て利尻昆布を収穫する、ひたすら昆布を岸辺に一枚一枚並べるという作業をみな冗談を交わしながら笑顔でこなす。彼らの体力は間違いなくオフィスワークばかりの若者より体力がある。素直にスゴイと思った。

少子高齢化や島の人出不足問題の影響もあるが、利尻島では本当におじいちゃんおばあちゃんが良く働く。80歳や90歳で現役の漁師をする方もいるようだ。当人は当然辛いと感じることもあるだろうと思うが、漁師であることや仕事があることに対しては文句を一言も漏らさない。

おそらく仕事を否定的に捉えるという考え方自体が無いように思う。あくまでも仕事は”日常の一部”であり”あたりまえ”にあるもの。言い過ぎかもしれないが食事、入浴、歯磨きなどと並列の関係性のように思われる。

「何キロだったぁ~、おれはぁ3キロだった~」「おれは5キロだった~」「ほんとか、すげぇな」「きょうはウヌィ、キロ25,000だと」「ほう、すげえな」

という会話の様子も見て取れた。漁の収穫量やその日のウニの取引価格を確認し合ったりするのである。

朝4時から起きて仕事に挑む、周囲の人達とは笑顔で協力することを忘れない、そしておじいちゃんになっても結果を競い合う子供心忘れない漁師の姿。最近どこか社会に対してあきらめの思いを感じている若者は一度は彼らの姿を見た方が良いと思う。頭が上がらない。私もすこしだが、申し訳なく思った。

プライドは強いが協調性も強い

ご高齢の漁師の方とどうやったら漁師になれるか、という会話をしたことがある。

その会話を始めたとき、私は彼がお金や体力に関する発言をするであろうと予想した。だが彼は、

「漁師はひとりじゃできねぇんだよ」

と言った。

数十年と一人親方という立場で漁師をやっていた彼はとても自分に誇りがある様子ではあったものの、目の前の若者に決して調子づく様子はなかった。仕事について真っ先に人に説こうと思った事柄が協力だったのだ。

また漁師という仕事は本当に一人では成り立たない仕事なのだそうだ。昆布漁やウニ漁で収穫対象を採るという作業だけであれば一人でできるのだが、倉庫や漁場の管理、船の沖と陸間の移動、収穫物の加工とうとう、見聞きする限りではとてもじゃないが一人でできない。見聞きする限りは、ひと現場につき最低で5人、多いと20人ほどが一丸となって作業するという。

漁師というと気質が荒々しい印象を受けるが、表面から見えるそれとは打って変わって内実、彼らはとても周囲のことを気にかけている。つきなみだが「わたしたちは支えあって生きている」。その心構えを当たり前に心構えとしている彼らは素直にかっこいいと思った。

漁場は仕事が終わればけっこう静か

来島するまえは、漁場付近では漁師がにぎやかに酒を飲みかわしBBQを楽しんでいるのだろうと予想していた。実際現実では、そのような姿は一切見ることはできなかった。

漁場は仕事場であり基本的には遊ばずに整理整頓するものだ、と言われればそうなのだろうが、少し拍子抜けしてしまった。

街の高齢者の方に話を伺ったところによると、昔は私が想像していた様子が広がっていたそうだ。漁師は早朝仕事をして昼間は酒飲んで遊ぶというのがむしろ普通だったらしい。純粋にその時代が羨ましい。

海産物に対する規制が厳しくなったのだろうか。利尻島の漁場に行けば必ず「密漁禁止」の文句の書いた看板を目にする。もしくは規制というより周囲の目が厳しくなったのだろうか。

余談だが、BBQを自宅の車庫や蔵でしている様子であれば街中で見られた。おそらくだが売買以外で海産物が人に渡る機会があるのだろう。これについては深く言及するのはやめよう。分からないでいた方が心豊かでいられるということもあるというものだ。

食べ物

昆布焼酎と焼酎の出汁割り

島の方から教わったお酒の楽しみ方で、焼酎の昆布出汁割りという飲み方がある。作り方は至って簡単。①昆布出汁を取って冷やしておく。②昆布焼酎や割り用の麦焼酎などを用意する。③焼酎と昆布出汁を割る。④お好みで割る。オススメは焼酎:出汁→4:6。振り返ってみると飲んだことがなかった。それを楽しむ人の反応は大体、「スープみたいで飲みやすい」というものが多かった。私も利尻昆布の出汁だけをとって味噌汁代わりに飲んだことがあるので分かる。利尻昆布の出汁と焼酎は合うに決まっている。ちなみに島の人の話だと、飲みやすい、悪酔いや二日酔いしない、バカバカ飲める、健康に良い、血糖値を下げるといった効果があるらしい。つまり飲めば飲むほど健康になるのだ。事実が記憶通りであれば、焼酎の出汁割りについて熱弁してくれた彼は不健康で医者にかかっていたと思う。つまりはそういうことだ。

うに

利尻島で主に収穫できるのはキタムラサキウニとエゾバフンウニの2種類。イガグリのようにトゲトゲしたのがキタムラサキウニで、マリモみたいな形をしているのがエゾバフンフニだ。前者は普通の価格で後者は高級。とわいえどちらもウニなので高級。利尻島でウニを食べるとなると、買うか飲食店で提供を受けるかの二通り。ちなみに私は仕事の都合や知人からのご馳走でウニを楽しんだ。ウニを買うとなると直売所や物産店を利用することになる。街中を歩けば赤い旗で「うに」「お土産」という文字を見かけるのでそれが目印だ。利尻町沓形であれば「米田商店」が街の中心にあったと思う。飲食店での提供を受けるのであれば定食屋や居酒屋に行くことになる。利尻町沓形であれば「かもめ」「おもいで食堂」「凡天」での提供があったと記憶している。いずれも1500〜2500円の価格帯でウニ丼やウニの刺身を食べることができた。ウニの提供はその日の時価で値段を決めているお店がほとんど。正確な値段はお店の人に確認する必要がある。インターネットでお店の情報を調べても良いが、ウニを推しているお店であれば「ウニ丼あります」といった貼り紙をしていることが多かった。そういったものを手掛かりにお店を選ぶのもまた面白いだろうと思う。私は利尻島にいる間キタムラサキウニをたらふく食べることが出来た。ほとんどが仕事で知り合った方々からご馳走していただいたものだったので、私がウニのためにかけたお金は0円だった。本当にお得な生き方をしていると思う。一度だけ、一度に10個分くらいのウニを丼と刺身でいただいた。ご馳走していただいたものだったので残さぬよう無理して食べたのだが、流石に気持ち悪くなり吐き気もした。とはいえ利尻島でとれた新鮮なウニはとてもおいしく、一口食べる毎に幸福感を感じることが出来た。ウニというものは旨味成分であるグルタミン酸を持っており、それがまた動物を興奮させる効果があるらしい。私もウニを約10個食べた日の夜は沓形岬公園の展望台まで自転車を爆走させた記憶がある。

利尻昆布

利子昆布は利尻島の名産品だ。利尻島で獲れるから「利尻昆布」という名前ではないらしく、利尻昆布は北海道の北部全体の海域で獲れるようで西は留萌から東は網走でも収穫できる。なので利尻昆布の「網走産」という表現もある。島の方曰く、利尻昆布は利尻産がやはり格別に美味しいとのことだ。したがって利尻昆布の購入時は「利尻産」「島物」という文字列がパッケージなどに印字されていることを確認した方が良い。とはいえ私は利尻産と網走産の味の違いまでも分かるほどの味覚を有しているとは思えないので、とりあえず等級のつかないワケアリ利尻昆布でじゅうぶんだと思う。利尻町沓形の地域では利尻昆布の入手となると、スーパーマーケットの「かめや」、利尻漁業協同組合の「漁協ストアー」、その他のお土産屋や物産店を利用することになる。私は漁協ストアーを利用して利尻昆布を入手した。利尻昆布はワケアリや等級がつかないものは小分けでも購入できたため私には都合が良かった。それらは100gで1000円もしなかったと思う。利尻昆布は味で値段が決まるのではなくて、値段は見た目と大きさによる等級で決まるのだそうだ。確か3等級まである。色が良く形も問題無くそして大きさが十分に大きければ高い等級を付けられ、市場で高値をつけられる。小さければその逆であり至って単純である。利尻昆布の一番おいしい時期というものがあるらしく、島の高齢な漁師曰くそれは7月20日だそうだ。こういった話は深く"何故か"を言及するのはやや無粋だが、彼らとしては7月20日に獲れる昆布はちょうどいい硬さで食感が良く、とれる出汁も味が格別なんだそうだ。さらにいうと、漁師たちはその最高に美味しい利尻昆布をあまり収穫したくないそうだ。なぜなら利尻昆布は8月から9月にかけて十分な大きさになり、値段があがる。つまり7月20日の昆布はまだまだ若くて大きさも小さく高い値段もつきづらい。最高の利尻昆布の収穫は漁師が収益を上げるには非常に効率が悪いということだ。ちなみに昆布の収穫日に関する情報を一般消費者が入手することはまず不可能。しかし理屈から考えるに、あえて等級の低い安い利尻昆布を購入した方が最高の利尻昆布に出会える可能性があるとのことだ。これはとてもお得な情報を手にいれたと思う。

サバ、イワシ、アジ

8月から10月くらいにかけてサバ、イワシ、アジがとれる。沓形フェリーターミナルを歩けば驚くほどのそれらの大群を見ることができる。それらは釣っても密漁にならないので、竿と仕掛けとエサを用意して大量に釣ればそれだけでお金をかけずに食料を手にいれることができる。私はサバを何回か釣っては焼き魚にして食べたのだが、どうやらモノは良かったはずなのだがグリルではどうにも上手く焼けず、あまりおいしくなかった。おそらく釣りたての魚はあまりにも鮮度が良すぎてそして水水しいためによく火が通り辛いのだろう。おそらく適切な締め方をすればもっと美味しく食べることができたはずだ。しかしそれでも身はホクホクとしていたと思う。利尻島に行ったならば朝まずめの朝4時から6時くらい、そして夕まずめの夕方4時から6時くらい、そして深夜で海沿いの散歩して欲しいと思う。サバ、イワシ、アジが遊泳している姿はテレビなどでみるそれと同じくキラキラ光を反射させてとても綺麗だ。ちなみにだが、北海道 水産林務部 漁業管理課に問い合わせて聞いた話なのだが、網口ないし網の流さの最長部分が40cm未満であれば、素人がタモを海に直接突っ込んで魚を採っても良いそうだ。(もちろんウニや昆布などの保護された特定の魚はダメ)ここに北海道公式ウェブサイトよりフィッシングルール2020 Rule&Manner の掲載ページのリンクを無断で張る。釣りなどという遊びは気楽にできそうなものであるが、こういった資料を読み込むとその気楽な遊びについてここまで細かくルールが設けられているのかと驚く。また本来、海というものは誰の所有物でもないとおもうのだが、資料を読むと海や川や魚が誰かの都合によって管理されていることが良く分かる。社会の適当な姿のためと言えばそうだが、自由でないと言えば自由でない。

アキアジ(サケ)

9月の下旬から10月の上旬にかけてはアキアジ(サケ)が釣れる。こちらも海で泳いでいるアキアジであればルールを守った上で釣っても良い。ところでアキアジという名前は一般的なのだろうか。人々はサケをそう呼ぶし、釣り具のパッケージにもそう書いてある。ウェブ上で釣り情報を検索する場合もやはりアキアジだ。私は約30年生きてきて「アキアジ」という言葉を利尻島にそれに出会ってはじめて聞いた。まあ私に学が無いだけなのだろう。話は戻り、アキアジを釣りで採ってお金をかけずに食料にすることができる。一本釣れれば結構な量の食料になるしメスを釣ればイクラもとれる。腕の立つ人であれば一度の釣りで4本程度、猛者であれば10本程度釣りあげることができる。私が知り合った大柄な男はとてもアキアジ釣りが上手いらしく彼が現れたときは高い確率で彼のそばにアキアジが寝そべっていた。また私が見た様子から、彼は2日に一本くらいのペースでアキアジを食べていたのではないかと思うのだが、脅威的な胃袋を持っているなと驚いた。アキアジの釣り方は浮きフカセ、浮きルアーなどの釣り方があるのだが、島民の釣り人の90パーセント以上は浮きフカセの仕掛けでアキアジ釣りをしていた。また結果も出ていたのでやはり利尻島では浮きフカセらしい。ちなみに私はなぜか浮きルアー釣りに魅力を感じてそれを採用し、2週間で結果は0本だった。繰り返しだが利尻島では浮きフカセ釣りが有効だ。

仕事

昆布干しのバイト、時給1800円!!?

うろ覚えなのですが、昆布干しのアルバイトで時給1800円以上だったと記憶しています。僕も昆布干しのバイトは一度だけお手伝いに行ったことがあるのですが、やはり時給はそれくらい。とんでもない時給ですよね。

ただし稼げるか否かは別。というのも一現場あたりの労働時間が稼ぐのに十分な長さではない可能性がある。私がお手伝いさせてもらった昆布干しの現場も早朝5:30から7:30程度で2時間労働だったと思う。一つの現場で獲得できる賃金は3,600円。昆布干しのアルバイトだけでご飯を食べていくのは難しい気がする。しかし現場によってはもう1〜2時間程度時間が長いところがあるらしい。そういう職場と昼間の適当な仕事でも掛け持ちしたらかなりの貯金ができると思われる。

郵便局の配達員、時給1400円以上??

利尻島は人手不足が深刻なので、意外な仕事が高時給で人を募集していることがあるらしい。目視確認できたわけではないが、郵便局の配達員ドライバーの仕事などは結構好条件で求人を出していることがあるらしく、その時給は1400円以上なのだとか。これなら機会があればやりたかったなあと思う。

利尻町沓形のセイコーマートは時給900円から1000円

私がよく行った沓形のセイコーマートの時給はそれくらいでした。コンビニなのでやはり時間帯で時給に変動があったと思います。人里離れた地域のコンビニエンスストアでこれだけの時給ならば私としては好条件なのではないかと思います。ちなみに利尻町沓形のセイコーマートは24時間営業ではなく7時から23時までの営業だったと記憶しています。

 島の若者は役場と郵便局の就職が多いらしい

島の高齢な漁師曰く、学歴を手に入れた若い世代の人たちはその多くが役場や郵便局などに就職、オフィスワーカーになってしまう場合が多いらしい。その傾向から利尻島は人手不足、漁師不足が深刻なようだ。またそもそも利尻島の人口が減少傾向という問題もある。余談だが礼文島は人口が近年増加傾向にあるらしい。なんでかは誰も分からんところだ。

自然

生活・金

物価が高い

利尻島はとにかく物価が高い。

地域のスーパーに行くと、キャベツやレタスがひと玉で300円以上する。お菓子は東京で購入できる価格の50~100円は高いことが多い。

島の人の言葉で言うと、「島料金」「フェリー料金」がかかるからだそうだ。

利尻島では市場向けに野菜を作っていない。お菓子をつくっていない。酪農などもない。そのためウニと昆布と一部の海産物を除いては全て稚内からフェリーで輸送しなくてはならず、その輸送費用がある分ほぼすべての商品が内地に比べてやや割高になっているのだ。

しかし本当に助かるのが、フランチャイズチェーンの存在だ。私の生活した沓形という生活圏で言うとサツドラとセイコーマートだ。

取り扱い商品に対して輸送費用がかかっていると思うのだが、どういう理屈なのか、そこでの商品の価格設定が内地のそれとさほど変わらなかった。

サツドラは店舗規模も十分大きく品ぞろえも豊富だった。お買い得商品は本当に安かったし、運が良いときは「3割引き」「半額」の商品もあった。

セイコーマートはコンビニエンスストアということもあり多用すると少し出費がかさむ。しかしプライベート商品は充実していてそれらは一般的なスーパーマーケットの商品とさほど値段が変わらなかったように思う。また会員限定商品や期間限定商品といった目玉商品がありそれらは非常に安かった。例示すればたまご1パック128円であったりおにぎりが108円均一であったりした。

物価が高いのは間違いがないのだが、食料品や生活消耗品に限っては、利用するお店や購入時期を良く吟味すれば出費は大分抑えらた。

それとは関係なく私は酒にお金を費やしたわけだが。

精肉、鮮魚の購入は難しい

おもに利尻島利尻町沓形。

精肉はコンビニエンスストアのセイコーマート、沓形のスーパーマーケット「かめや」、沓形のサツドラに隣接するスーパーマーケット「えびす」で購入可能。

いずれも鳥むね肉や豚ロース程度であれば取り扱いがある。その立地の良さと安定した品質からセイコーマートで精肉を購入することが多かった。鶏むね肉を購入する機会が多く、100gで128円程度であったと記憶している。少し高いが、諸々の事情を踏まえたうえである。決して高くなくむしろ妥当な価格である。「かめや」は精肉の取り扱いが2種類程度しかなかった。「えびす」は牛、豚、鳥に味付け肉などの取り扱いもあったと記憶している。しかし私はなぜだかあそこで精肉を購入しようとはしなかった。価格はセイコーマートよりも若干安かったように思う。とにかく出費を抑えたい人は「えびす」での精肉の購入をした方が効率が良いだろう。

鮮魚は沓形のスーパーマーケット「かめや」、沓形のサツドラに隣接するスーパーマーケット「えびす」、沓形海産物直売店「米田商店」で購入可能。セイコーマートでは鮮魚入手不可。

取り扱いの豊富さは、「米田商店」>「えびす」>「かめや」だった。米田商店は魚屋さんないしお土産屋さんに近く品ぞろえも良かった。しかし私は未加工の鮮魚を調理することがあまりないため米田商店は利用しなかった。えびすあ必要最低限ではあるものの鮮魚の扱いがあり、とくにタイのあたまが4つで300円のパックは焼くだけで酒のつまみとして重宝した。その他として白身魚の粕漬けも安くて美味しかった。800円から1000円程度でパックのお寿司が売っていたり刺身用のホタテもパックでいた。私の中では鮮魚を購入したいならばえびすに行くと行動パターンが決まっていた。かめやは2、3種類しか鮮魚の取り扱いがなかったと記憶している。一度だけパック詰めされたカレイが安かったので購入して焼いて食べてみたことがあった。内地で食べた魚からはあまり感じたことの無い甘味を感じてとても美味しかった。

余談だが、冷凍された肉や冷凍された魚であればセイコーマートやサツドラで豊富な種類の取り扱いがある。精肉、鮮魚よりは価格がやや割高になる印象だが、さまざまな種類の肉や魚が冷凍食品であるために常に在庫が途切れることなく入手可能だ。本当に便利な世の中だ。

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