70点
○ 登場人物が全員本人のため、一人一人のリアルが伝わる。
○ 夢や希望を持つことを後押ししてくれる。年齢なんかじゃないことを教えてくれる。
× 作品がどこか単調。
※以下ネタバレあり
ジャケットを見て、作品概要を見て、「始めるのにきっと遅いは無い」ということを教えてくれる作品なんだろうなあと思って映画を視聴した。
作品は予想通りだった。
作品の内容はよぼよぼの爺さんと婆さんがダンス世界大会出場を目指すというもの。
胸を熱くする内容だと容易に想像がついた。
この作品の良かった点なのだが、それは老人達のリアルな”生きざま”、”一人の人間が歩いた軌跡”、そういうものが垣間見えるところだ。
一人の人間が歩んだ人生を覗かせていただける、体験させていただける、そういう気持ちになれる作品だ。
この作品はドキュメンタリーであり登場人物は全員ご本人である。
老人たちが偉業を達成するまでの軌跡をその活動初期から動画で撮影していたというわけだ。
彼らがダンスを練習するシーン、インタビューに答えるシーン、励まし合うシーン、それらはどれも real だ。嘘偽りが無い全くの本物だ。
この記事を書いている僕は今現在29歳なのだけれども、この映画を見た後に「俺ってば何やってんだよ…。」という気持ちが沸いた。
作中、手足も満足に動かせないおじいちゃんとおばあちゃんが体と心を奮い立たせて踊りを練習していたのだ。しかも全国大会に向けて。
それなのに健全な体を持ち日本で何不自由ない生活を送っている青年が毎日毎日惰性で生きているのだ。
映画を見て本当に反省させられた。
なんだか感覚として、”燈(ひ)にあてられた”という感じだった。
何かを始めようとしているのだが今一つ動き出せない、そんな人はこの作品を見ると良い刺激を受けると思う。
恋愛、戦争、お金、夢、仲間、彼女たちの半生から本当にいろいろなものを学べる作品でした。
非常に良作だったと思います。